こんばんは。
とうとう秋になってしまいましたね~。夏の物足りなさはもう切り替えて、今度は秋、いや冬の空を楽しみましょう!

さて、今回は機材ネタです。とはいっても、何か新しい兵器を導入したとかって話ではありません。
4回ぐらい前に、LEDフラット版の制作について書いたのですが、その結果はどうだったのか?

やっと、先日のイカ大王の撮影で使用しましたので、簡単に検証してみました。

まずは、おさらいですが、LEDフラット板は、そもそも使用していたELフラット版の発光精度がわるく、安定したフラット画像が撮影できなかったことから製作することにしました。
その時の製作記は、こちらですので興味があるかたはご覧ください。
まあ、簡単に言えば、LEDテープを並べて発光させて、光の拡散を拡散板なるものをつかって作っただけです。

では、どんな感じだったのか。
今回の撮影ではHaとOiiiの撮影をしたので、Oiiiのフラット画像で検証しました。
まずは、フラット画像そのものを見ていただきます。

3dd8d280.png


Gain300、 露出0.12246875秒、-19.5℃ APTのCCD FlatsAidで作成(TargetADUは14000)
Oiii1枚画像をSTFでオートストレッチ


51af572d.png


上と同じものを15枚スタックしたマスターフラット


いずれも、そのままでは暗い画像なので、オートストレッチで強調しています。
さて、見た感じは良さそうなフラットです。これをつかって先日のイカ大王を処理したのですが、
検証のため、このマスターフラットを使って、Oiiiのライト画像1枚にフラット補正だけをかけてみました。

その結果がこれです。
40cedfa7.png

ステライメージの等光度曲線で見てみました。
左がフラット補正前、右がフラット補正後です。

フラット補正前は、わかりやすい周辺減光と思えます。
しかし、フラット補正後は、なにやら微妙な補正結果になっており、う~ん、、、な感じです。

このことについては、いろいろ考えているのですが、明確な答えは見つかっておりません。
まあ、以前からHyperStarで撮影したときはフラットの過補正がでてたんです。
しかたなく、ステライメージで補正量を調整したりしてましたが、なんかスッキリしませんねぇ。。。

まあ、しかし、、、
この撮影は、フォーサースセンサーのASI1600で行っています。
ところがC6用のHyperStarのイメージサークルは16mm(2/3")センサーです。
HyperStarを購入する時も、starizonaの担当からずいぶん言われました(笑)
でも、大は小を兼ねるんだから、クロップしてしまえばいいでしょ。ってメールでかえしたりして、
しっかり、ASI1600用のアダプタを作ってくれました。

と、まあ、そんなことはどうでもよいのですが、要はイメージサークル外がどうであれ、どうせクロップして切り捨ててしまう領域なんだから、あまり気にしても仕方がないのかなってことです。
そもそもイメージサークル外の撮像でフラットが合う合わないって気にする必要はないのかも(^^;

実はそれよりも気になるのは、下方に過補正が偏っているってことです。
光軸の影響もあるかもしれませんが、それは、再調整するとして、、、
もしかしたら、フラット板の装着に課題があるのかもしれません。

HyperStarは前面にカメラを装着する関係上、どうしても望遠鏡のふちにフラット版を置くことができず、フードをかぶせてその上にフラット板を乗せています。
そのせいもあって、補正版とフラット板が水平に装着できていないのかもしれません。
もしかしたら、そもそもフードが斜めになっているかもしれません。

このフラット板の装着方法についてが、今後の課題です。

ちなみに、イメージサークルに収める画像サイズはこんな感じです。
2d5c51a5.png


フラット補正後の画像にクロップエリアを表示したものです。
ねっ、まあ、なんとかなりそうでしょ(^^;

最後に、フラット板装着のいいアイデアあったら、ぜひ、教えてください。
お便りまってま~す!!!!