こんにちは。
なかなか、天気に恵まれませんが、そんな中、なんとかファーストライトにこぎつけました。

は、SXV-AO-LFです。
少し前のブログの最後で紹介していましたが、あれから全然稼働できず、、、昨日、赤城山で初稼働です。

今回は、この光学補償装置の初稼働に加えて、いくつかテストがありました。

そのうちの一つが、1000mmF7.7でのオフアキガイドではとても暗くて範囲が狭いので、
ガイド星をみつけるのにとても苦労してました。
露出時間を伸ばしてやっとでしたが、AO装置を使う場合、オススメの露出時間は0.5秒程度です。
現状ではとてもそれでは大変なので、
こんなものをつかってみました。
b5120512.jpg


GSO 0.5x フォーカルレデューサー 1.25インチです。
こいつを、ガイドカメラのQHY5LIIMの先につけてオフアキガイドに装着し、自宅から見える景色の違いを見たのがこれです。
40a87d95.png




上が、ノーマル、下が0.5xレデューサを付けた状態です。
当然ですが、つけた方は画角も広く明るくなりました。
これつけて撮影するわけではないので、あとは実際の星で使ってみたかったのです。

で、これは、予想以上にうまくいきました。
星はたくさん写るし、露出時間を短くしても映るので、バッチリでした!!!


このほかに、これはすでに実稼働していたのですが、すっかり報告をわすれていた、
「PHDとAPTを別PCで運用」です。

ざっと、概略を書くと、
そもそもは、ASI1600MM-COOLで撮影したとき、画像落ちが激しく支障をきたしていました。
おそらくの原因は、PCの性能不足もあって、USB帯域がガイドカメラと取り合っていたためと考えられました。
(たまにPHDの画像もおちていたので)

対策はいろいろやってみたものの、目に見えた改善とはいかず、思いついたのが、「カメラを接続するPCを分ける」でした。

もともと、撮影では、各種機材に接続されているPC(制御サーバー)と、そこにリモートデスクトップで接続している操作用のPCを使っており、この操作用PC側にPHDとガイドカメラをつなげてしまおうってことでした。

問題は、今まで、ガイドカメラもASCOM接続で使っていましたが、赤道儀にはAPTが接続しているので、それを動かすことができません。実はそんなことも気づかずにやろうと思っていたのですが。。。(^^;

しかし、幸いにも、ガイドカメラに使っているQHY5LII-Mは、オートガイダーなのでガイドポートをもっており、そこから、赤道儀のガイドポートに接続することで、これは解決しました。
もう一つは、ディザリングですが、APTはPHDの接続先をIPアドレスで指定するので、こっちもOKです。

結果、PHD2ガイド機能を別PCで運用する方法は成功し、画像落ちもなくなり安定しました。

さて、今回のメインディッシュです。
SXV-AO-Lですが、先ほど、QHY5LII-Mからガイド信号を赤道儀に送るようにしたと話しましたが、今度は、PHD2はAO装置に信号を送ることになります。
AO装置が補正できる範囲の場合は、AO装置がガイドし、範囲を超えた場合は、赤道儀にAO装置から赤道儀へ信号をおくって補正します。(バンプというらしい)

なので、接続は、ガイドカメラ→PC(PHD2)→AO装置→赤道儀となります。
まあ、細かいことは抜きにして、どんな感じだったのか。。。

17dc3d86.jpg


わかりにくいですか?(笑)ですよね~。。。
そうです、これはPHD2の画面なんですが、、、
昨夜は、22時すぎには撤収となるほど、雲やらガスが発生し、なかなか厳しい環境での撮影でした。
かなりの結露と凍結でレンズも結露どころか一部凍結する始末です。
そんな中、風がないとはいえ、今までにないくらいの安定ガイドです。
今までは、2"以内に収まれば御の字だったのですが、今回はほとんど、1"以内です。
ときどき暴れるのは、星が隠れるほどの雲の通過などもあったとおもうので、仕方がないと思ってます。
このグラフの左端で撮影終了直前であばれているのもそんな理由と判断してます。で、このとききっとバンプしてたんではないかなと。

やはりマウントを動かしてガイドするのではなく、光軸をうごかしてガイド(小刻みにガイド)することがとても実感できました。

同じ空でAO装置を動かさないガイドもやれればもう少し比較検証ができたのですが、なにしろ時間もなかったので、それは、また別の機会にやってみます。

とかいっても、いざ、撮影に行くとそんなことする時間をとれるかどうか。。。w

テスト撮影ということで、今回はEOS 6Dで撮影してきました。(モノクロだとさみしいのでwww)
時間もなくダークもフラットも作成していませんので、数枚のスタックのみです。
また、レンズ面の結露&凍結もあって、ボヤっとした画像になってしまい、また、オフアキのプリズム位置を変えたおかげで、おもいっきりケラれてしまいましたので、かなりクロップしています。

8d644109.jpg

散開星団 M35 & NGC2158
TOA130NS 1000mm F7.7 SXV-AO-L
EOS 6D  ISO800 420"x6 かなりクロップ
(画像をクリックすると高解像度画像へリンクします)

TOA130はレデューサつけないとダメって聞いていましたが、クロップしてもこんなに四隅が放射状になるとは思いませんでした。
RGBの取得方法を考え直さないといけなさそうです。。。
ASI1600MM-COOLでRGB撮るしかないかなぁ。。。。時間かかるんだよなぁ。。。