こんにちは。
なかなか、天気に恵まれませんが、そんな中、なんとかファーストライトにこぎつけました。
は、SXV-AO-LFです。
少し前のブログの最後で紹介していましたが、あれから全然稼働できず、、、昨日、赤城山で初稼働です。
今回は、この光学補償装置の初稼働に加えて、いくつかテストがありました。
そのうちの一つが、1000mmF7.7でのオフアキガイドではとても暗くて範囲が狭いので、
ガイド星をみつけるのにとても苦労してました。
露出時間を伸ばしてやっとでしたが、AO装置を使う場合、オススメの露出時間は0.5秒程度です。
現状ではとてもそれでは大変なので、
こんなものをつかってみました。
GSO 0.5x フォーカルレデューサー 1.25インチです。
こいつを、ガイドカメラのQHY5LIIMの先につけてオフアキガイドに装着し、自宅から見える景色の違いを見たのがこれです。
上が、ノーマル、下が0.5xレデューサを付けた状態です。
当然ですが、つけた方は画角も広く明るくなりました。
これつけて撮影するわけではないので、あとは実際の星で使ってみたかったのです。
で、これは、予想以上にうまくいきました。
星はたくさん写るし、露出時間を短くしても映るので、バッチリでした!!!
このほかに、これはすでに実稼働していたのですが、すっかり報告をわすれていた、
「PHDとAPTを別PCで運用」です。
ざっと、概略を書くと、
そもそもは、ASI1600MM-COOLで撮影したとき、画像落ちが激しく支障をきたしていました。
おそらくの原因は、PCの性能不足もあって、USB帯域がガイドカメラと取り合っていたためと考えられました。
(たまにPHDの画像もおちていたので)
対策はいろいろやってみたものの、目に見えた改善とはいかず、思いついたのが、「カメラを接続するPCを分ける」でした。
もともと、撮影では、各種機材に接続されているPC(制御サーバー)と、そこにリモートデスクトップで接続している操作用のPCを使っており、この操作用PC側にPHDとガイドカメラをつなげてしまおうってことでした。
問題は、今まで、ガイドカメラもASCOM接続で使っていましたが、赤道儀にはAPTが接続しているので、それを動かすことができません。実はそんなことも気づかずにやろうと思っていたのですが。。。(^^;
しかし、幸いにも、ガイドカメラに使っているQHY5LII-Mは、オートガイダーなのでガイドポートをもっており、そこから、赤道儀のガイドポートに接続することで、これは解決しました。
もう一つは、ディザリングですが、APTはPHDの接続先をIPアドレスで指定するので、こっちもOKです。
結果、PHD2ガイド機能を別PCで運用する方法は成功し、画像落ちもなくなり安定しました。
さて、今回のメインディッシュです。
SXV-AO-Lですが、先ほど、QHY5LII-Mからガイド信号を赤道儀に送るようにしたと話しましたが、今度は、PHD2はAO装置に信号を送ることになります。
AO装置が補正できる範囲の場合は、AO装置がガイドし、範囲を超えた場合は、赤道儀にAO装置から赤道儀へ信号をおくって補正します。(バンプというらしい)
なので、接続は、ガイドカメラ→PC(PHD2)→AO装置→赤道儀となります。
まあ、細かいことは抜きにして、どんな感じだったのか。。。
わかりにくいですか?(笑)ですよね~。。。
そうです、これはPHD2の画面なんですが、、、
昨夜は、22時すぎには撤収となるほど、雲やらガスが発生し、なかなか厳しい環境での撮影でした。
かなりの結露と凍結でレンズも結露どころか一部凍結する始末です。
そんな中、風がないとはいえ、今までにないくらいの安定ガイドです。
今までは、2"以内に収まれば御の字だったのですが、今回はほとんど、1"以内です。
ときどき暴れるのは、星が隠れるほどの雲の通過などもあったとおもうので、仕方がないと思ってます。
このグラフの左端で撮影終了直前であばれているのもそんな理由と判断してます。で、このとききっとバンプしてたんではないかなと。
やはりマウントを動かしてガイドするのではなく、光軸をうごかしてガイド(小刻みにガイド)することがとても実感できました。
同じ空でAO装置を動かさないガイドもやれればもう少し比較検証ができたのですが、なにしろ時間もなかったので、それは、また別の機会にやってみます。
とかいっても、いざ、撮影に行くとそんなことする時間をとれるかどうか。。。w
テスト撮影ということで、今回はEOS 6Dで撮影してきました。(モノクロだとさみしいのでwww)
時間もなくダークもフラットも作成していませんので、数枚のスタックのみです。
また、レンズ面の結露&凍結もあって、ボヤっとした画像になってしまい、また、オフアキのプリズム位置を変えたおかげで、おもいっきりケラれてしまいましたので、かなりクロップしています。
散開星団 M35 & NGC2158
TOA130NS 1000mm F7.7 SXV-AO-L
EOS 6D ISO800 420"x6 かなりクロップ
(画像をクリックすると高解像度画像へリンクします)
TOA130はレデューサつけないとダメって聞いていましたが、クロップしてもこんなに四隅が放射状になるとは思いませんでした。
RGBの取得方法を考え直さないといけなさそうです。。。
ASI1600MM-COOLでRGB撮るしかないかなぁ。。。。時間かかるんだよなぁ。。。
コメント
コメント一覧 (16)
とにかく、無事おさまったようで、銀河シーズンに間に合いましたね。
オフアキも焦点距離は半分でもTOA130の長距離砲なら十分ですね。
最近130mmの短い鏡筒で1000mmをガイドさせているんですが、少々不安です。もう少し長くしようかな。
最後の写真素晴らしいですね。これぞタカハシっていう星像ではありませんか。
収差はカットしちゃうってことで。(笑)
ようやく、次からは撮影期のブログが始まりそうですね。
残念 っと変換ミス!
たのしみ!\(^o^)/
たじ
がしました
たじ
がしました
これ、大筒で撮ったんですよね。
お高い鏡筒でも、四隅はラグビーボールになるんですか。
飛んでもない恐怖な世界に、迷い込んだオヤジ。(汗)
たじ
がしました
四隅以外はさすがに文句なしですが、贅沢な鏡筒なだけに、贅沢に仕上がらないと悔しいですかね。(^^;
ところでAOってPHDとかを使うんですか?
実物を見たことがないんですが、何となく独立して動くようなイメージを持っておりました。(^^;
しかし1000mm☓0.5のオフアキで、1秒角とはやっぱり凄い威力ですね!!
たじ
がしました
こんばんは。
すみません、ブログの説明が適当すぎて何やってるのかわかりにくいですね(^^;
PHDを別PCってとこでしょうかね~。。。
単にPCがショボイのでガイドカメラを別PCで動かしたかっただけなんです。で、必然的にPHD2も一緒に別PCになったってだけです。
最後の画像は、これでも相当クロップしてるんです。本当に中心部分だけ使う感じになりますね~
次回からはご期待に沿えるようトラブル・・・違った、撮影報告中心でいきますのでお待ちくださいwww
たじ
がしました
こんばんは。
空は残念でしたね、、、もう少し持ってくれると思ってましたが、
あの後最後の撤収しているときは、もう回りが雲の中でした。
また、ご一緒しましょう!!
たじ
がしました
こんばんは。
はい、ガイドカメラにレデューサいれて、別PCで接続してAO装置を使ってみました(笑)
TOA130は眼視設計なので、そのままだと周辺がダメなんですよね。
通常は、レデューサを使って698mmで撮影すると周辺の星像も中心とかわらないくらい良像になるんです。
今回は、1000mmではじめて6Dを使ってみましたが、想像以上に周辺がダメでした。かなりクロップしてもまだこれですから。。。
今度はレデューサいれてAO使ってみます。
たじ
がしました
こんばんは。
そうなんです。オヤジさんへのリコメでも書きましたが、TOAはフルサイズだとダメダメで、APSCでも厳しいって言われています。
どうしてもフルサイズで撮影する場合はレデューサ使うしかないんです。
ちなみにAOですが、商品によって違いますが、StarlightExpressのAOは、PHD2をガイドソフトで使うことができるのでとても簡単なんです。ほかのメーカーのは、ほとんど専用ソフトでガイドしなければならないみたいです。
たじ
がしました
クロップしたとは言え、中央部は凄い解像度ですね!粒々が粒々してます^ ^
これからが楽しみですね!
AO稼働中はPHDの画面で、星の重心を表す点が高速移動しているんですか?見てみたいぃ~!
たじ
がしました
こんばんは。
ありがとうございます。やっとここまできました。高速移動はしてたのかな~
ちゃんとみてなかったσ(^_^;
たじ
がしました
いよいよAOの本格運用が始まりますね!
機材が高額化、複雑化してくると運用までのテスト時間が長くかかり大変なことが最近のたじさんを見てると分かります。勉強になりました。
たじ
がしました
こんにちは。
少し残念な空でしたがお疲れさまでした。テスト時間が長くかかってるのは私の手際が悪いからです。思い込みでセットして現地で玉砕ってプロトコルができつつあるような気がします(笑)
たじ
がしました
#すっかり先を越されました。
##こちらは準備だけでスタートもしてませんが。(汗)
しかしガイドカメラのレデューサーは考えましたね。
オフアキの時は良さそうです。取とりあえず真似して買ってみます。
たじ
がしました
こんばんは。
ありがとうございます。これもminerさんが、ポツポツ呟いてくれたお陰です。σ(^_^;
まだ一度、短い時間での運用ですのでこれからですね~
ガイドカメラのレデューサは我ながら良く考えたもんだと思いました。こんなにうまく行くとはね。ポイントはこれ、Cマウントのレデューサなのでアダプターが必要になりますので気をつけてね~
たじ
がしました
間違っていたら、ごめんなさい。
天文系ユーチューバーのkawakami machidaさんの動画に、お名前が挙がっていたような気がするんですけど・・・。
たじ
がしました
おはようございます。
はじめまして、ようこそ!
kawakamiさんは、よく現地で会います。すべて偶然ですが、お互い生息地が近いので行くところもかぶりますからねw
以前、たまたま動画に映りこんだことがあり、そのときに名前があがったかな~
これからもよろしくお願いします。
たじ
がしました
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