さてさて、どうも最近ブログ更新の手が遅くなってきてます。
原因はわかってます。。。トラブル。。。

今年のGWごろから、iEQ45Proの不調に始まり、基板の交換やらチューニング、さてはオーバーホールとなり、
やっと、赤道儀のトラブルもおわり、さあ、撮影!!

となるはずだったのですが、天候不順に苛まれ、やっとスキマを見つけて遠征すれば、
忘れ物や設定ミスの連発で、結局、一晩を原因究明に費やしてばかり。。。

とまあ、こんなグチしかでないブログアップしても仕方がないとおもって、放置してたんですが、
トラブルはほかの人にも参考になるからってminerさんに怒られてしまい(笑)

恥を忍んでトラブル報告します。

先週の土曜日、上弦ではあるものの、久方ぶりの週末晴天。
これはいかない理由もないと、YKMさん、やまぎりさん、さすらいさん&DoragOnDemandさんと一緒に遠征してきました。残念ながら、minerさんは、別の地にいかれたのでご一緒できませんでした。

久しぶりの原村です。
設営後、しばらくは月が出ているので、ナローであわ~いAU4をとってみてたのですが、
いやぁ、淡い淡い、、、この天体、なんどか試してみてますが、ほとんどOIIIでしか写らないってことなので、
どれだけ写るか、とにかくOIIIで露出をかえていろいろやってみました。

でもねぇ。。。レデューサ入れてるとはいえ、やはりF5.3では厳しいのかな~。。。
ほとんど写りません。
現地で簡易処理してみたりもしましたが、これはもう厳しいなんてものを超越してる気がします。
YKMさんにもみてもらいましたが、この天体は、HyperStarのF1.9にお願いすることにして、また、来期に持ち越しです。

そんなこんなでだんだん月も傾いてくると、どんどん空も暗くなってきます。

実はAU4をとってみようと思ってきてたので、さて、何をとろうかと思っていると、
原村から地球を防衛しようとしてPAC3を展開しているさすらいさんの基地方面から聞こえてきた天体があったので、私も便乗してみることにしました。

メジャーな天体ですが、いままで撮ったことがないM33です。
カラフルでどんな感じになってくれるか、楽しみにして、まずは、L画像を撮影するため、
いつものASI166MM-COOLをセットして、撮影開始です。

ところが、どうもPHD2のガイドが安定しません。
赤緯は、なかなか安定しているのですが、赤経がかなり厳しいです。
c338eb25.jpg


これ、周期的に上下しているので、これが巷で噂のピリオディックモーションってやつでしょうか。。。
今まで、こんなになったことはなかったのですが、赤道儀のオーバーホールで脱調はまったくなくなった反面、こんなになってしまいました。う~ん。。。

でも、間違いなく以前より赤経軸はよりまっすぐになっているはずなので、そこはブレずに対処を考えないと。

今まで気にしたことなかったのですが、このPEC赤道儀はパーマネントPECが搭載されています。
記録時間は5分程度なので、今度、試しにやってみようかとマニュアルを開いて読んでいると、
(追尾レートはデフォルトで0.25に設定されています)と書かれています。

そういえば、一連のトラブルでRAボードを換装したとき、なんとRAレートに0.09xと設定されていて、
PHD2のキャリブレーションが全然できないってことがありました。
その時、iOptronに問い合わせした結果、0.5xに設定してねって回答だったので、
現在0.5xに設定してます。

まあ、そのおかげか、phd2キャリブレーションは無事にできているのですが、
RAボード交換前のレートは、たしか、、、0.37だったと思います。このレートの違いってなんか関係あるのかないのか。。。
わからないんで、次回に変えてやってみますかね。。。

それでも撮影をあきらめるわけにはいきませんので、PHD2のパラメタを調整して、
どうにか、少しはマシな状態に。
301a5710.jpg


少しはマシでしょ(笑)

とにかく露出時間を伸ばすと戻すのが大変なので、露出は1秒にして、コマンド発行時間をかなり長めにとってやってました。

iEQ45Proのウォームの調整は、スプリングによって押し当てを調整しているので、ほとんど何もできません。
唯一あるのは、取り付け時に、ホイールの歯の中心にしっかり当たるようにすることと、ウォームがホイールから押し戻される量の最大を制限するネジだけですので、ここも一度確認してみようと思います。

さて、こんな状態ですが、撮影は開始しました。
実は、今、星友のオヤジさんから、ASI071MC-COOLをお借りしてまして、
L画像が終わったら、初めてのCMOS冷却カラーで撮影をする計画です。
これはちょっと楽しみで、ほどなくL画像の撮影が終わったので、カメラを交換し、ピントを調整しなおし、
画角を確認して、さあ、撮影スケジュールをいれて開始です。

しばしご歓談をwww
さあ、撮影も終わり、よしよし、今夜は順調だぞ。。。などとつぶやきながら、
フラット撮影も終了し、2台のカメラのダークは自宅のダーク撮影ケース(冷蔵庫)で冷やしながら撮影するとして、
ちょっとだけ、からーCMOSの画像を見てみると、、、、、
なんか変。。。

fits画像なのはいいんだけど、格子模様みたいになってます。。。不安。。。
YKMさ~ん!!!ちょっとみてぇ~と叫びたいのをおさえつつ、、、れここは冷静を装ってみてもらうと、
fitsだからベイヤー配列が見えてるんじゃない、pixinsightだとディベイヤーしないとダメですよ。
と、心強いアドバイスを頂き、さっそく、変換してみます。
ところが、変換してでてくる画像は、それはもう見るも無残な姿で、、、

格子状のムラは強調され、色は気持ち悪い。。。

ベイヤー配列が間違ってるのかと思って、RGGBやらなにやら全部試してみましたが同じ。
・・・・・YKMさ~ん!!!!今度はホントに叫びながら見てもらいましたが、
なんですかねぇ。。。ひどいですねぇ。。。

といろいろ話しているとき、YKMさんが突然私の話にひっかかりました。
それは、2x2binの話の時です。

今まで、LRGB撮影は、ASI1600MM-COOLのフィルターワークで撮影するか、RGBをEOS6Dで撮影してました。
ASI1600でRGB撮影するときは当然それぞれのフィルターを使って、3回撮影をしなければいけないため、
時間短縮のためにいつも2x2binでRGBを撮影してました。

今回、APTの撮影スkジュールを設定するときに、過去のRGB撮影したときのスケジュールをもとにして、露出時間を調整て実行してたんです。
もちろん、RGBなのでいつものとおり2x2binで。。。。。

もう、お分かりの方もいると思いますが、2x2binって隣接するピクセル4つ(2x2)を一つのピクセルとして扱う撮影です。単純に感度が4倍になる計算なので、露出時間を短くできます。

でもね、、、、YKMさんが言ったのは、

YKMさん:「カラーはbin撮影しちゃダメですよ!」
おれ:「えっ。。。なんで。。。?」
YKMさん「だって、隣にあるピクセルを一緒にするんだから、カラーって隣のピクセルの色が違うでしょ」
おれ:「あ。。。。。。。。。。」
こころ:「やっちまったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
YKMさん「全部2x2で撮っちゃったんですか?」
おれ:「はい。。。。。。。」
YKMさん:「あー。。。。。。。。」
おれ:「はぁ。。。。。。。。。。。。。。」

出来上がったのは、カラーごちゃまぜの画像で、とてつもなく気持ちが悪い色のM33でした。
残念ながら、お祓いをしなければいけないため、その場ですべて供養してしまいましたので、
みなさんにお見せすることはできません。
どうか、天国にい逝けるよう、祈っていただけると幸いです。。。
とりあえず、今回はL画像だけになってしまいましたが、次回こそカラー画像を手に入れて合成しよう!

さて、失意のなか撤収開始です。

ところが、。。。まさか、最後になってまだこんなことが起きるとは。。。。。

と、、、だいぶながくなってしまったのと、さっきから掃除機がせまってきて、どけどけ攻撃にさらされているので、
続きは、次回に。。。