ついに始まりました。隙間撮影プロジェクト。

ナレーション:隙間撮影プロジェクト。それは、困難を極めた土星の撮影において、SE120を使い土星の輪の隙間、そう、カッシーニの隙間を撮影することである。
SE120を使うことだけが定められており、それ以外については何をしても自由である。とはいえ、限られた予算と技術で撮影するのは、至難の業である。。。チャララ~♪

えー。これ以上このテンションは続きませんので、この辺で終わります。(早っ)
とにかく土星を少しでもシャープに撮りたい。それで隙間も写しこみたい。

それで、まずは、ピントの追い込みをいかに行うかを考えます。
ピントはバーティノフマスクを使い、BackyardEOSやピントエイドなどのピント追い込み補助機能を使えば、それなりに追い込めます。
ところが、今までどうしてピントが追い込みきれなかったのか。
それは、SE120のドローチューブに問題があったのです。
ピントをギリギリまで追い込むとき、画像を拡大して電動フォーカサーで調整していますが、あるポイントにくると、ど真ん中に導入していた対象が、突然フレーム内で位置が変わってしまい、拡大している部分から外れてしまったり、ひどいときにはフレームから出て行ってしまいます。これは、SE120のドローチューブに問題があるようで、途中でなにかが引っかかっているような感じがしていました。

そこで、接眼部をはずし、パーツをばらし、原因を見つけ取り除くことで安定したピントあわせが出来るようにしてみたいと思います。

接眼部をはずすのは簡単です。3つのねじをはずすだけ。
次に、ピント調整環(通称グルグル)をはずします。
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ここは、ネジをはずして蓋をとると、グルグル棒を抑える板バネがあり、それでドローチューブのギアに押し付けていました。

グルグル棒をはずしてしまえば、接眼部(外)からドローチューブを引き抜けます。
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どんな構造かと思ったら、なんてことはありません。中の三箇所でドローチューブを支えています。
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下の二箇所は、巷でうわさの敷居スベリみたいなのが貼ってあり、上のくぼみには、ひとつ上の画像の矢印のところに写ってる、樹脂製の板が入っています。
この樹脂製の板の裏側に、ドローチューブガタツキ調整用のイモネジとストッパーネジがあり、それで板を抑えることで、下の敷居スベリに押し付けていました。

さて、問題点はどこなのか。。。
いろいろ探るために、ドローチューブをさしこんでイモネジ調整をした上で、抜き差ししてみたり、グルグルもつけてみて動かしながらドローチューブと支えの隙間を覗いてみたり。。。。

かれこれ1時間ぐらいはいじってみましたが、なにせ、単純な構造なので特になにも見つかりません。

次に見たのは、ネジの締め付け不良ですが、それは、ドローチューブにギアを取り付けているネジ。

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これが少し緩んでいました。原因かどうかはわかりませんが、しっかり締めて、もう一度動作確認をします。

このあたりでハッと気づきました。ドローチューブは3点支持で上の樹脂板で抑える構造になってる。ってことは、グルグル棒を抑えるネジはドローチューブの押さえの役割ではないので、強く締める必要はなく、あくまでもギアとの噛み合わせでちょうど良い調整をすれば良いってことです。
逆に、必要以上に締めてしまうと、グルグルの動きが悪くなるばかりか、無駄にドローチューブを押してしまうため、三点支持+1になって調整がしづらくなってしまう。
実は、電動フォーカサーは、このグルグル棒抑えネジに共締めするようになっているので、少ししっかり締めていました。グルグルの動きを悪くしない程度とはいえ、少し締め気味だったため、ドローチューブの動きに影響があったかもしれません。

最終的に、3点支持部分にシリコンスプレーをかけて、組み直しました。
今度は3点支持部分を良い感じで調整した後、グルグル棒抑えの蓋を慎重に締めました。

今回、接眼部を弄ったので、最後にもう一度光軸を調整して終了です。

後はテストですが、今日も雨。(だからこんなことはじめたんだけど)
テストはまたいつか。(今まで以上にひどくなってなければ良いのですが・・・)

つづく。。。